長時間同じ姿勢を続けることによって生じる辛い肩こり、腰痛、むくみなどの不調を手軽に癒す方法を知っていますか?
それが座ったままヨガをする「椅子ヨガ」です。準備するのは椅子一つだけ。
仕事の休憩時間や家事の隙間時間に積極的に行い心身をリフレッシュさせましょう。
今回は「椅子ヨガ」どんな人におすすめか、どんな効果があるのかをご紹介します。
椅子ヨガはどんな人におススメ?
1.長時間座っている方
座り時間が長い職業といえばデスクワーク。
「椅子ヨガ」は通常のヨガのようにヨガマットが必要がなく、自分のデスクスペース内で行える便利なヨガです。
デスクワークの辛い症状である肩こり・腰痛・眼精疲労を緩和します。
集中力が切れた時、ひらめきが欲しいときにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
2.長時間立っている方
職業でいうと、美容師、エステティシャン、調理師、マッサージ師、製造業務など。
立ち仕事の身体の不調で多いのが「腰痛」「ふくらはぎの浮腫み」です。
一定の姿勢で長時間いるために腰を支える筋肉に負担がかかり痛くなることや、
運動不足による腰周りの筋肉の衰え、柔軟性の低下が腰痛の原因になります。
痛みを緩和させる方法には適度なストレッチと運動が有効です。
休憩時間に1分間〜5分間、椅子ヨガを取り入れると筋肉がほぐれ腰痛の予防・緩和に繋がります。
中でも立ち姿勢の要であるお尻の外側「中殿筋」(ちゅうでんきん)を
ツイストポーズ(回旋)で緩めてあげるのが効果的で椅子に座ると骨盤が安定し簡単に行えます。
3.子育て中のママさん
ヨガマットを敷く余裕が無いママさんには3分の隙間時間で行える椅子ヨガがおススメです。
忙しい中にも 自分のために過ごす時間 を作るというのは、ストレスを緩和させ精神面を安定する効果が期待できます。
例えば、一日を通して3分の隙間時間を4回作れるならば、1回目は体側伸ばし、2回目は腰にアプローチ、3回目は肩、
4回目は呼吸法(プラーナヤマ)と言ったように分割して練習するのもOK。
4.身体に怪我をしている方
怪我をしているのに、ヨガポーズを練習すると「代償動作」がおこります。
代償動作とは、怪我によってある動作や運動が行えなくなった時に他の筋肉の動きで動作を補おうとする運動のことです。
ヨガポーズは全身でバランスをとりながら行うため怪我をした身体で行うと必ず「代償動作」が起こります。
代償動作の積み重ねは本来高めたい筋肉を使えない上に、身体の歪みや凝りを誘発してしまいますので注意が必要です。
代償動作の代わりに椅子を利用することで、本来使うべき筋肉が働くように促し通常のヨガポーズと同じ効果を得られます。
5.ご高齢の方
膝が痛み四つん這いになれない、骨盤を上手に動かすことが難しい高齢者の方も無理なく安全に練習できます。
椅子に座って行うので脚の筋力低下による転倒リスクが少ないのも大きなメリット。
背骨をよく動かす椅子ヨガは自律神経の調整にも大きな効果をもたらし、
自律神経のバランスが整うと不安や軽度のうつを解消する効果が期待できます。
6.妊婦さん
ポーズ練習(アーサナ)、呼吸法(プラーナヤマ)、シャヴァーサナ、マントラまでヨガの練習を全て椅子の上で行えるので、安定期に入ってから臨月になっても安心して行えます。
また、出産前後のホルモンバランスの変化が原因により起こりやすい「マタニティブルーズ」はメンタルが不安定になり大きなストレスを感じます。
10日以上症状が続くと「産後うつ」を誘発する可能性があり、イライラがつのる、やる気が出ない、不眠症、赤ちゃんに無関心などママの心が辛い状態になることも。マタニティブルーズはママだけでなくパパもなる可能性がありますのでケアが必要です。
椅子ヨガで深い呼吸をし、声を出してマントラを唱えると気分転換に繋がりリフレッシュできますよ。
7.一日のリセットをしたい方
下半身が椅子によって補助された状態で行う椅子ヨガは優しく身体の血流を促進するため夜のリラックス時間に最適です。
足首から太もも、骨盤から背中、肩、首、後頭部と全身にアプローチし強ばりを解き放ち、
緩んだカラダを手に入れるとマインドも落ち着き自分の内側への意識が高まります。
一日の緊張とストレスをリリースした後は良質な睡眠へと導くことができますよ。
ヨガ講師におすすめしたい!椅子ヨガの活用メリット
椅子だけあればレッスン可能な手軽さから企業ヨガや高齢者施設での需要も増えています。椅子は車椅子でも可能で、
ポーズは先生次第、無限大です!
マタニティ椅子ヨガや、学校でのイベント、カフェヨガ、地域コミュニティ作りなど様々な場面で提供できるヨガスタイルです。
インストラクターの方はご自身の活動の幅を広げるのにおすすめですよ。
今日から「すきま時間」に椅子ヨガを始めてみませんか?
なんといっても手軽さが魅力の椅子ヨガ。
ヨガマット不要、ヨガウェア不要、老若男女、勤め先でも、公園でも、学校でも、自宅でも行える忙しい現代人のための新しいヨガスタイルです。心と体の健康を保つためにぜひ椅子ヨガを活用してみましょう。