皆さんは「月ヨガ」という言葉を聞いたことはありますか?
その名前の通り、月の周期に合わせてヨガを行うというもの。
月の満ち欠けのサイクルは女性の体と深い関係があると言われています。
そのサイクルに合わせてヨガを行うことで心身のバランスが整いやすく、より効果を感じやすくなるそうです。
とくに満月から新月にかけてはデトックスに最適。
いらないものを手放して解放していくのにとてもおすすめの時期です。
今回はそんな月とヨガの関係や、満月の頃におすすめのポーズを詳しくご紹介していきたいと思います。
月の満ち欠けと女性の体
月は29.5日の周期で満ち欠けを繰り返します。
一方女性の月経の周期や肌のターンオーバーは約28日間で、月の満ち欠けの周期とほぼ一致していますよね。
月の満ち欠けを意識しながら生活することによって月経の周期がより安定したり、ホルモンバランスが整ってストレスを感じづらくなるといった声もあります。
「月経」という言葉にも「月」という文字が入っていたり、何かと縁を感じる部分がありますね。
また月の引力の影響で潮の満ち引きが起きる海の面積は地球全体の約70%、私たちの体もそんな海と同じように、約70%が水分でできています。
潮の満ち引きと同様に、私たちの体も月の引力の影響を受けていると考えても不思議ではありません。
実際に満月の夜にはウミガメやサケなどの産卵が多く見られるように、人間も出産が増えると言われています。
月とヨガの関係
月は新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月というサイクルを繰り返しています。
女性の月経の周期も4つに分けられます。
月の満ち欠けに当てはめると、新月が「排卵期」、上弦の月が「黄体期」、満月が「月経期」、下弦の月が「卵胞期」というように、満月の時期に生理が重なるのが理想です。
月のリズムと体内のリズム、この2つのリズムの繋がりを意識して体を動かし生活をすることで体が本来の流れを取り戻し、過ごしやすくなると言われています。
月ヨガではこの流れを大きく2つに分けて、新月から満月までをアクティブ期、満月から新月までをデトックス期としています。
それぞれの時期について詳しくご説明します。
アクティブ期
アクティブ期は体を作り上げていくのに最適な時期。
新しいものを取り入れ、それを吸収し成長させていきます。
とくに新月はこれまでの何かをリセットし、新しいことを始めるのに最適のタイミングです。
この時期に目標を立てたことは実現しやすいとも言われています。
デトックス期
デトックス期は体内に溜まった余分なものを排出し、心や体のメンテナンスをする時期です。
ここからは新月に向けて不要なものを手放して浄化させていきます。
この時期は無理をしずに体を休めることも大切です。
デトックス期におすすめのヨガポーズ
今回は満月から新月にかけて、デトックス期におすすめのポーズをご紹介します。
仰向けの合せきのポーズ
- 床に仰向けに寝転がる
- 息を吸いながら両膝を立て、吐きながら外側にパカっと開く
- 足の裏同士をくっつけるようにし、両手は楽な位置に置く
- 5呼吸ほどキープ
手の位置は体側に置いたままでも、頭の上で伸ばしたり肘同士を掴むような形でもOKです。
1番気持ちがいいと感じるポジションに置いてみましょう。
とてもリラックス効果の高いポーズです。
ポーズに身を委ねるようなイメージで、ゆっくりと呼吸をしましょう。
花輪のポーズ
- 両足を肩幅より少し広めに開いて立ち、つま先を外側へ向ける
- 一息吸って吐きながら上半身を前に倒し、両手を足の前につく
- 息を吸いながら両膝を曲げて顔を起こし正面に向ける
- 息を吐きながら腰を落とし、足を大きく開いたままでしゃがむ
- 両手を胸の前で合唱し、肘で両足を外側に押しながら5呼吸ほどキープする
足の裏はしっかりと床を踏み込み、肘と膝で強く押し合うようにポーズを取ります。
体が前に倒れてこないように、頭頂は持ち上げて背筋をしっかり伸ばしましょう。
股関節の柔軟性アップや骨盤底筋が鍛えられる他、生理痛やPMSの症状を緩和してくれるなど女性に嬉しい効果がたくさんあるポーズです。
ガス抜きのポーズ
- 床に仰向けに寝転がり、両膝を立てる
- 息を吸いながら両手で膝を抱えるようにし、吐きながら胸の方へ引き寄せる
- 吸いながら両手を緩め、吐きながら胸に引き寄せる動きを5呼吸ほど繰り返す
余裕があれば頭を持ち上げて、膝と顔を近づけてみましょう。
お腹をグッと圧迫することでお腹に溜まっているガスを出しやすくしてくれます。
便秘やお腹の張りが気になる方にはとてもおすすめです。
息を吸う時はお腹をふくらませ、吐く時はお腹を薄くへこませるように意識してみましょう。
半分の魚の王のポーズ
- 両足をまっすぐ前に伸ばして座る
- 右足の膝を曲げ、左足をまたぐようにして外側へ置く
- 左足の膝を折り曲げ、かかとを右のお尻の方へ近づける
- 左手で右膝を外側から抱え、息を吸いながら右手を天井へ上げる
- 吐きながら右手を右のお尻の斜め後ろ延長線上へ下ろし、上半身をツイストさせる
- 5呼吸ほどキープし、息を吸いながら体を正面に戻し、吐きながら手足を開放する
- 左右を入れ替えて反対側も同様に行う
背中が丸くならないように、背骨を長く保って骨盤を立てるようなイメージで行います。
目線は下ろした手の先を見ますが、この時にしっかりとお腹からツイストすることを意識しましょう。
大きくねじることで腸が刺激され、動きが活発になります。
ワニのポーズ
- 床に仰向けに寝転がる
- 片方の膝を曲げて両手で抱え、息を吸いながら胸に引き寄せる
- 息を吐きながら、下半身をツイストしながらその膝を反対側へ倒す
- 膝を倒している方の手は肩から真横に伸ばし、もう一方の手で膝を上から押すようにする
- 5呼吸ほどキープしたら、息を吸いながら倒している膝を元の位置に戻し、吐きながら膝をまっすぐ伸ばす
- 左右を入れ替えて反対側も同様に行う
曲げた膝は床から浮いていても構いません。
背中や肩は床にしっかりとつけたままで、無理のないところまでツイストしましょう。
骨盤のゆがみは老廃物が溜まりやすくなる原因となります。
そんな骨盤のゆがみを整えるのに最適なポーズです。
満月の夜はデトックス効果抜群
満月の夜はとにかく無理をせずに、自分自身と向き合う時間として過ごすのがおすすめです。
ゆっくりと瞑想の時間をとるのもいいでしょう。
瞑想が苦手という方も多いと思いますが、まずは自分の落ち着く空間を作り上げることが集中しやすくなるポイントです。
好きな音楽をかけてお気に入りのアロマを炊いたり、部屋の照明を暗くしキャンドルを灯したり、満月なら月明かりの下で行うのも素敵ですね。
またゆっくりとお風呂に浸かり、半身浴をするのもおすすめです。
汗や老廃物と一緒に、今あるマイナスな感情も全て流していきましょう。
この時期はプチ断食するのも効果的だと言われています。
ダイエットを成功させるなら満月の夜がチャンス。
水分を多めにとって、野菜やフルーツを中心とした食事をしてみてください。
綺麗さっぱりデトックスして、また新たな気持ちで次の新月を迎えていきましょう。
月のリズムに合わせて体を整えよう
普段はあまり意識することのない月の存在。
知れば知るほど月を見るだけでなんだかパワーをもらえるような、そんな気持ちにもさせてくれます。
ふと思い出したときに月を見上げて、月のリズムを意識した生活を心がけてみましょう。
月の満ち欠けは毎月同じサイクルで進んでいきますが、その月によって過ごし方やおすすめのポーズも変わります。
定期的にヨガを行うのであればオンラインレッスンがおすすめです。
classmall(クラスモール)では様々な種類のレッスンを自宅で気軽に受けることができます。
月をテーマにしたレッスンもご用意しています。
満月の夜には高橋エマ先生の癒しの月ヨガのレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
月のパワーをチャージしながら心も体もすっきりデトックスして、健康的な毎日を送りましょう。