ヨガのライオンのポーズ、シンハアーサナのやり方と効果について徹底解説!

ヨガのライオンのポーズとは?

ライオンのポーズは別名、獅子のポーズとも呼ばれ、サンスクリット語では「シンハアーサナ」と言います。
シンハとは「ライオン」を意味します。
古代神話に登場するライオンの獣人ナラシンハに捧げるポーズと言われています。

つま先を立てた正座の状態から、ライオンが吠えるように口から下を出し、ハーっと息を吐き出します。
他のヨガのポーズと比べて、顔の動きが特徴的なポーズです。

今回はそんなライオンのポーズについて、その効果ややり方をさらに詳しく解説していきます。

ヨガのライオンのポーズの効果は?

ヨガのライオンのポーズには次のような効果が期待できます。

表情筋を鍛える

ライオンのポーズでは、舌を「あっかんべー」のように思いっきり突き出し、目を寄り目にします。
普段しないようなダイナミックな顔の動きをすることで、顔全体や口周りの筋肉、表情筋を鍛えることができます。
顔の周りの筋肉は使わないとどんどん固まってしまい、表情の乏しい顔になってしまいます。
表情筋を鍛えることで、表情が豊かになり、それだけで若々しく見えますよ。また小顔効果も期待できます。
少し恥ずかしいかもしれませんが、思いっきりやった方が効果は高まります。
お家で鏡の前で、ぜひ練習してみてくださいね。

ストレス解消

ライオンが吠える時のように思いっきり口からハーっと息を吐き出すライオンのポーズは、ストレス解消にも効果があります。
体の中のいらないものや、モヤモヤした嫌な感情など、自分の中の悪いものを全部吐き出す気持ちでやってみましょう。
とってもスッキリしますよ。

また思いっきり息を吐くことで、全身の緊張が緩みやすくなります。
普段私達の身体は、ストレスを感じることで知らずしらずのうちに緊張し、固くなっています。
身体の凝りがひどい方や寝ても疲れが取れない方は、身体を上手にリラックスさせられていない可能性があります。
ライオンのポーズで全身の力を緩めてあげましょう。

眼精疲労を和らげる

ライオンのポーズでは目の動きも重要です。
寄り目にして眉間を見ることで、目の周辺が大きく動かされ、眼精疲労を和らげてくれます。
このような寄り目にすることを、ヨガでは「シャームバヴィー・ムドラー」と言います。
眉間の一点を見つめることで、外の世界から自分の内側へ意識を向けやすくなり、意識が研ぎ澄まされると言われています。
吐き出す呼吸と合わせてぜひ目の動きにも挑戦してみてくださいね。

呼吸機能を高める

ライオンのポーズでは思いっきり息を吐き出すことで、息を深く吸いやすくなります。
現代人は呼吸が浅い人が多いと言われています。
ライオンのポーズで意識して思いっきり呼吸をすることで、日常生活でも深い呼吸がしやすくなりますよ。
深い呼吸ができるようになると、気持ちが前向きになる、リラックスしやすくなる、脳がスッキリして思考力が高まるなど、嬉しい効果がたくさんあります。

ヨガのライオンのポーズの禁忌は?行う際の注意点

ライオンのポーズはつま先を立てた正座で行うポーズです。
膝や足首に故障がある場合は、このポーズは避けましょう。
椅子の上に座るなど楽な姿勢で、顔の表情だけ練習することもできます。

初心者や慣れない方は、膝の下にブランケットなどを敷くとポーズが取りやすくなりますよ。
顔の表情がポイントとなるポーズなので、鏡の前などで練習するのがオススメです。

ヨガのライオンのポーズのやり方とコツ

続いてライオンのポーズのやり方について解説します。

  1. 正座の姿勢(金剛座)になります。
  2. つま先立ちになり、かかとの上にお尻を乗せます。
  3. 膝に手を置き、腕全体で体重を支えるようにします。
  4. 寄り目にして、眉間を見上げます。
  5. 鼻から息を吸います。
  6. 口からハーッと音を出しながら舌を思いっきり突き出し、息を吐ききります。
  7. 息を吸う時は舌を戻し、鼻から吸います。
  8. 呼吸に合わせて5回程度繰り返します。

ポイント

  • 腕で身体を支えるため、少し前のめりな姿勢になります。ライオンの遠吠えをイメージして下さい。
  • 背骨が丸まってしまわないよう注意して下さい。両手で脚をぐっと押し、胸を軽く開くように意識します。
  • 舌先が顎につくぐらい、思い切り舌を出します。
  • 目は限界まで大きく見開いて、眉間を見上げるようにします。
  • これ以上吐けない、という限界まで息を吐ききります。

恥ずかしがらずに思いっきりやることが大切です。
ライオンになりきったつもりで取り組みましょう。

ポーズを取った後は、シャヴァーサナチャイルドポーズなどでリラックスする時間を取るようにするといいですよ。

ヨガのライオンのポーズでストレス発散し、表情を豊かにしよう!

ライオンのポーズ、シンハアーサナは、ヨガのポーズの中でも顔の表情が独特なポーズです。
コロナ禍でマスクを着用する時間が増え、表情筋が衰えている人が多いと言われています。
ライオンのポーズで思いっきりストレスを発散し、表情豊かでいつまでも若々しい顔を保ちましょう。

またライオンのポーズは子供のキッズヨガにもおすすめです。
四つん這いの姿勢でライオンになりきってやってみるのも面白いですよ。
ライオンのポーズは場所を取らず、簡単にストレス発散ができるので、お子様がいる方はぜひ遊びながら一緒にチャレンジしてみてくださいね。

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投稿者: ちーちゃん

会社員時代にヨガを始め、アフリカで青年海外協力隊として2年間活動後、インドに渡りRYT200の資格を取得。帰国後、YOGA Ed. キッズヨガ講師養成講座及びチェアヨガ講座PI1、助産師による産前産後ヨガ講座を修了。 現在はフリーのヨガインストラクター兼webライターとして活動中。ヨガ哲学が好きで、ポーズだけでなく心のヨガについても発信中。