腎臓は、体内の様々なバランスを司る大切な臓器の一つです。
胃や腸に比べるとややマイナーな印象がありますが、ケアすることで健康にも美容にもメリットがたくさん!
とはいえ、「腎臓ってどこ?」という方もいらっしゃることでしょう。
そこでこの記事では腎臓の働きや腎臓のケアがもたらすメリット、腎臓を労わることができる簡単なヨガポーズをご紹介します。
ぜひ健康や美容の参考にしてみてくださいね。
そもそも腎臓って?
腎臓は腰よりも少し上に位置し、背骨を挟むように左右にひとつずつある臓器です。
体内の様々なバランスを正常に保つ働きをしています。
具体的には次のような働きがあります。
老廃物を排出する
腎臓は「デトックスの臓器」とも言われる存在。
血液から老廃物や余分な塩分・水分をろ過し、尿として体外に排出するという役割を果たしています。
血圧を正常に保つ
腎臓は余分な塩分や水分を体外に排出することで、血圧をコントロールしています。
血圧が高い時は塩分と水分をたくさん排出し、逆に血圧が低い時は排出量を少なくすることで血圧を正常に保っているのです。
体液の量を調整する
不要なものを尿として外に出す腎臓は、体液の量を司る役割を果たしています。
そのため腎臓の調子が悪いと体がむくみやすくなったり、必要なミネラルが行き渡らなくなり倦怠感を感じたりします。
腎臓を労わるメリット
普段はあまり意識しない臓器ですが、きちんとケアすると健康効果から美容効果まで様々なメリットを得ることができます。
代表的なメリットをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
むくみにくくなる
腎臓は体の水分量を調節する臓器であるため、労わることでむくみにくくなります。
むくみが解消されればすっきりとした印象になったり、血行が良くなり末端の冷えが解消されたりとメリットがたくさん。
ストレッチをしてもむくみが緩和されないという方は、腎臓のケアを取り入れてみましょう。
美肌を作る
美肌を作るポイントは、老廃物をためこまないこと。
デトックスの臓器である腎臓をケアすれば老廃物を溜め込まない体になるため、美肌作りをすることも可能です。
ニキビやできもの、くすみで悩む方は積極的に腎臓を労ってみてください。
倦怠感や貧血など不調の緩和
腎臓は赤血球の生産に深く関わる臓器のひとつ。
そのため、腎臓をケアすることで赤血球の量を正常に保つことができ、貧血を防ぐことができます。
また、腎臓はナトリウムやカリウムといった「電解質」というミネラルを一定に保つ役割もになっています。
腎臓が正常に働けばミネラルや赤血球不足による倦怠感を防ぐこともできるのです。
腎臓を刺激するヨガポーズ5選
腎臓は背中側にあるため、主に背中を動かすポーズが腎臓のケアに効果的です。
前屈したり、ねじったり、満遍なく動かせる5つのポーズをご紹介します。
ねじりのポーズ
- マットに両足を伸ばした状態で座る
- 右膝を曲げて立て、右足を左足の外側につく
- 息を吸いながら左手を天井に向かって伸ばし、吐く息に合わせて右膝の外側にかける
- 息を吸って姿勢を伸ばし、次の吐く息に合わせて右肩を後ろに引くようにして体をひねる
- 目線を後ろの壁に定め、数呼吸繰り返す
- 1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う
「ねじりのポーズ」は座った状態で体をひねるポーズです。
腎臓への刺激のほか、便秘解消や内臓機能の活性化、腰痛の緩和など様々な効果があります。
背骨が丸まった状態だと深くツイストすることができないため、3のときに背骨をまっすぐ伸ばしましょう。
そしてそのまま手をかけ、ヘソから深くツイストするイメージで体をひねると深くねじることができますよ。
扇のポーズ
- マットに座り、両足の裏を合わせる
- 右足を外側に開いてかかとを押し出したら、坐骨に均等に力がかかるよう座りなおす
- 息を吸いながら左手を天井に向かって持ち上げる
- 吐く息に合わせて上体を右側に倒す
- 目線を天井に定め、数呼吸キープする
- 反対側も同様に行う
「扇のポーズ」も座った状態でできる簡単なポーズです。
内臓機能の活性化や姿勢の改善、股関節や肩関節の柔軟性を高める効果があります。
ポーズのポイントは、無理に足を開こうとしないこと。左右の股関節の開き具合が揃う範囲で足を開きましょう。
肩こりで手をあげるのが辛いという方は、肘を曲げて手のひらを後頭部につけた状態で行ってみてくださいね。
前屈のポーズ
- マットに両足を伸ばした状態で座る
- 息を吸いながら背骨を伸ばし、吐く息に合わせてかかとを押し出す
- 次の吐く息に合わせて股関節から二つ折りになるよう前屈する
- 腿の裏側や腰まわりにストレッチ感を感じながら数呼吸繰り返す
「前屈のポーズ」は腿の裏側を伸ばすポーズです。
太ももやふくらはぎのストレッチ感に気を取られてしまいがちですが、実は背中のストレッチ効果もあります。
どうしても腿裏が辛いという方は、膝を曲げた状態で行ってもOK。
腎臓を労りたい場合は足よりも背中側にストレッチを感じるよう意識しましょう。
猫の背伸びのポーズ
- 肩の真下に手首、股関節の真下に膝が来るよう四つん這いになる
- 両手を前に歩かせ、額か顎をマットにつける
- 息を吐きながら尾てい骨を高く持ち上げ、同時に上半身をマットに沈める
- 数呼吸繰り返す
「猫の背伸びのポーズ」は胸を大きく開くポーズ。背骨をカーブさせることで腎臓に刺激が加わります。
その他、姿勢改善や肩こり解消、腰痛の緩和にも効果的です。
ポーズ中は肩甲骨に向かって息を吸い込むイメージを持ち、吐く息に合わせて上半身を深くマットに沈めてみましょう。
背中を含む上半身を心地よく伸ばすことができますよ。
キャット&カウ
- 肩の真下に手首、股関節の真下に膝が来るよう四つん這いになる
- 息を吐きながら両手両足でマットを押し、ヘソを持ち上げるよう背骨をカーブさせる
- 息を吸いながらヘソをマットに近づけるように背中を湾曲させる
- 2-3を数回繰り返す
「キャット&カウ」は背骨を大きく動かすヨガの代表的なポーズ。
腎臓へ刺激が加わるのはもちろん、肩こり解消や骨盤の歪み解消、姿勢改善など様々な効果があります。
2のときは肩甲骨を開き、尾てい骨をマットに向けて丸めこむのがポイント。
3のときは肩甲骨を寄せ、尾てい骨は天井に向けるよう動かしましょう。
体の前面にも背面にもほどよいストレッチ感を感じてみてくださいね。
体をバランスよく動かすレッスンも効果大!
腎臓を労わるためには、背中をひねったり前屈したり、時には後屈したりと満遍なく動かすのがベスト。
つまり、様々なポーズをバランスよく行うことで腎臓の働きが活発になります。
今回ご紹介したヨガポーズ以外のポーズも取り入れてみたいと思ったら、オンラインレッスンを活用してみましょう!
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少人数制のレッスンなので、インストラクターとコミュニケーションが取れるのが嬉しいポイント。
1人では不安、なかなか続かないという方にもオススメですよ。
ぜひのぞいてみてくださいね。
ヨガで腎臓を労わりましょう!
腎臓の働きを常に意識しているという方は少ないと思いますが、これを機に少しだけ意識を向けてみましょう。
もしかしたらこれまで感じていた不調が改善されるかもしれませんよ。
また、ご紹介したヨガのポーズはなんとなく行うだけでなく、しっかりと腎臓に効かせるイメージで行ってみてください。
意識するか否かで効き具合は大きく変わります。
短時間でかまいませんので、集中して取り組んでみてくださいね。