近年ピラティスというワードをよく耳にするようになってきましたね。
全米でピラティスが広まり、そこから世界中で流行、今では多くの芸能人などもボディスタイル維持や健康のために取り入れている様子もSNSなどでよく目にします。
今回はそんなピラティスの歴史と効果、エクササイズがもたらす体への変化についてご紹介します。
ピラティスの歴史
ピラティスの考案者はジョセフ・ピラティス氏。
ピラティスという名称は人の名前が由来だったのですね。
1880年 ピラティス氏、ドイツに生まれる
幼少期はリウマチ・くる病・喘息などを患い、非常に病弱であったそうです。その病に打ち勝とうと、体操選手であった父親の影響を受けボクシングや体操、ヨガなどあらゆるトレーニングを行い14歳には解剖学書などの身体モデルになるほど逞しい体になったそうです。
私も実際にピラティス氏をYouTubeや本などで拝見しましたが、アスリートのような逞しい身体でした。
1912年 第一次世界大戦が勃発(当時32歳)
彼は負傷した兵士たちを診る看護師として収容所で活動を始めました。
寝たきりの兵士の身体を回復させるための方法として病院のベッドのスプリングを壁に取り付け、身体全身の機能を取り戻すための方法を発明しました。(これが現在のピラティスマシンの原型となります。)
患者が横になっていても、怪我の回復を早めるエクササイズを生み出していったのです。
1918年 スペイン風邪が世界的に大流行(当時39歳)
世界中で5億人もの人々が感染するといった状況の中、彼が一緒にエクササイズをしていた人々は誰1人と感染しなかったと言われています。
1925年 ニューヨークに渡り、施設を構える(当時45歳)
怪我をしたダンサーが彼の元で回復されていったことにより、彼の評判はバレエダンサーの間で噂となり、瞬く間に一流のダンサーからスポーツ選手などに広まり認知されるようになりました。
1967年 ジョセフ・ピラティス氏 他界(享年87歳)
ピラティス氏が亡くなった後も、彼が生み出したエクササイズをピラティス氏の妻クララと元生徒と共に指導し続けました。
2000年 「ピラティス」というエクササイズ名が一般用語として認められる
ピラティスは世界中で爆発的な広まりを見せ、一般的に広まっていきました。
そして現在、アスリート選手やバレリーナを始め幅広い業界、そして老若男女問わずピラティスが生活に取り入れられるようになりました。
こうしてピラティスの歴史を見ていくと、ピラティスは意外と最近のものなのだと感じますね。
ピラティスの効果
一流選手やモデルさんたちもハマるピラティスの効果とはどんなものでしょうか。
- 柔軟性向上
- 筋力UP
- 姿勢の改善
- 疲れにくい身体
- ダイエット効果
- 疲労回復
- ストレス軽減
- リラックス効果 など
ピラティスは自分の足の指先など細部まで意識を向けて動きます。エクササイズしながら自分の脳の指令を使って体の先端まで注意を払って動くピラティスはマインドフルな状態になりやすいです。
そのためピラティスは【動く瞑想】と言われ、ヨガの一つの流派と呼ぶ方も多いです。
また、背骨の柔軟性を作り、背骨を引き伸ばす力をつくることで、本来の背骨ラインを整えていくことがピラティスの一つの目的でもあります。
背骨を引き伸ばし潰れていた骨と骨の間にスペースができることで『身長が2cm伸びました』といった感想もありますよ。
ピラティスと姿勢の関係
背骨は本来、S字湾曲をしています。
首の骨(頸椎)が前弯
胸の骨(胸椎)が後弯
腰の骨(腰椎)が後弯しています。
背骨は横から見た時にアルファベットのSのようなラインを描いています。
これは緩やかなカーブを描いた背骨によって重力からの衝撃吸収を分散させる役割があります。
しかし日々の暮らしによって背骨が本来のS字カーブから不良姿勢と呼ばれる形に変わってきてしまいます。
足を組んで座る、バッグを片方の肩にかける、赤ちゃんを抱っこする、デスクワーク姿勢など…・日々の生活習慣による体の癖や重力によって身体は縮みやすくなります。それにより本来のあるべき姿勢から崩れていってしまうのです。
その代表的でよく耳にするものが【猫背】や【反り腰】です。
そして日々の習慣によって体に負担のある姿勢も習慣化されてきてしまい、体の不調に繋がっていきます。
姿勢が崩れるとどんな影響が?
姿勢が崩れることにより身体に色々な影響を与えてます。
腰痛・肩こり・首こりなど慢性的な痛みが体の不調として現れやすくなります。また姿勢が崩れることで血流も悪くなり浮腫みやすく、たるみやすくもなります。血流が悪いことで代謝が落ち、痩せにくい体にもなりやすいです。
定期的にピラティスのレッスンを受けると…?
ピラティスを続けることで冒頭にもお話ししたように姿勢改善につながります。
日々積み重ねた体の癖を改善するためには、体の正しい使い方を身体に記憶させておく必要があります。
ピラティスを生み出したジョセフ・ピラティス氏は、このような名言を残しています。
『ピラティスを10回すると気分が良くなり
20回で見た目が良くなり30回で身体が完全に変わるでしょう』
全ては継続ですね。
私自身もピラティスを初めて3年が経過しましたが、それまで腰痛や肩こりがあったのが今ではその痛みも忘れるほど快適な体に変わりました。
ジョセフ・ピラティス氏の残した名言がとても腑に落ちます。
ピラティスが気になった方はオンラインレッスンで!
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自宅で気軽に始められ、継続してレッスンを受けられるので是非活用してみてはいかがでしょうか。
自分の体がどんどん強くそしてしなやかに変化していく様子を味わってみてくださいね。