心を強くする木のポーズ
ヨガのポーズは、長い歴史をたどりながら現代へと伝えられています。一つ一つのポーズにはそれぞれ由来があり、それぞれ違った効果をもたらします。ただポーズを取るだけではなく、やり方のコツを意識しながらポーズに取り組むことで、体と心への効果は見違えるほど変わります。
「木のポーズ(サンスクリット語:ヴリクシャーサナ)」はバランスのポーズです。雨の日も風の日も、大地に根を張り、しっかりとその場所にとどまる一本の木をイメージしています。
芯強く、ブレない自分を手に入れることができる木のポーズは、やる気や集中力をアップする効果があります。
この記事では「木のポーズ」の正しいやり方やコツを徹底解説していきます。
木のポーズの効果
忍耐力を鍛え成長を促す
初めは上手くバランスが取れない人も多い木のポーズ。
途中でバランスを崩しそうになっても、グッと堪え体の軸で全身を支えることに集中することで、その場所で思いとどまる忍耐力を身につけることができます。
落ち着いた心を取り戻す
日常生活における不安や心配なことを、一旦リセットしてポーズに集中することで、心の中にあるモヤモヤを吹き飛ばしましょう。過去でも未来でもない、今ここにいる自分自身に目を向けることで、穏やかな心を取り戻します。
さらに、自分自身の成長がわかりやすい木のポーズでは、やる気や自己肯定感を育むことができます。
姿勢が正しくなる
一本の足で身体を支えることで、足や足首を強化します。地面に上手く軸足がつかなければ、すぐにバランスを崩してしまいます。そのため、自然に正しい姿勢を保つ作用が働きます。姿勢を正すことは健康な体へ導く最良な方法だと言われています。
木のポーズのやり方
木のポーズの効果を高めるために、正しいやり方をマスターしましょう。
ぜひやり方を参考にして一緒にやってみてくださいね。
- 両脚を揃えて、頭頂は天井から引っ張られるように背筋をまっすぐのばして立つ
- 右脚を持ち上げ、左脚の付け根におく
- 腰を反らさず、軸足は足先、膝は前に向ける
- 軸足が安定したら、息を吸いながら両手を胸の前で合わせる
- 一度息を吐ききる
- 吸って胸の前で合わせた手を頭の上まで丁寧に上げていく
- ゆっくりとした呼吸を続けながら、合わせた手をはなす
- 吐きながら、上げた手は来た道をゆっくり丁寧に戻り、胸の前におろす
- 手で支えながら持ち上げた脚をマットに戻す
- 反対側も同様にして行う
木のポーズのコツ
身体の重心をまっすぐ保つ
木のポーズでは、あえて片脚で立つことで、身体の中心軸に働きかけ安定させます。身体の重心をまっすぐ保つことが大切です。マットにおろした軸足の裏は、親指・小指の下・踵の3点で均等な力が入る場所を探りながら上半身を支えます。
上半身のポイント
頭の上で両手を離した時は、肩が丸まらないように注意が必要です。肩と耳は遠ざけて、肩の力を抜きましょう。肩を後ろからクルッとめくられるようなイメージで腕を上げると、より胸が開き心地よい呼吸を続けることができます。
下半身のポイント
あげる方の脚は、足の裏と内太ももを押し合いながらバランスを保ちます。どちらかに力が偏るとバランスを崩してしまうので、磁石のように強い力で押し合うことがポイントです。
また、お尻の穴をキュッと締めることで自然と骨盤は正面に向きます。また、持ちあげた脚の膝は背中側から引っ張られるイメージで、しっかりと股関節を開きます。
軽減法を使ってみる
どうしても上手くバランスを取れない時は、壁に手をあてて身体を支えましょう。または、脚を内太ももまで上げずに、つま先をマットにおろしたまま踵を足首にそっと当ててみましょう。
木のポーズはヨガの中でも有名です。ポーズの完成形に馴染みがあるからこそ、綺麗にポーズを取ろうと無理をしてしまいがちです。うまくできなくても大丈夫。ポーズを綺麗に取ることよりも、ポーズを取る前と取った後の心と身体の変化に目を向けることを意識してみましょう。
オンラインでヨガを楽しもう
ヨガでは同じポーズを繰り返し練習することで、心と体の変化や、自分自身の成長に気づくことができます。いくつ歳を重ねても、できないことができるようになる喜びや、好きなことをさらに深める楽しみを味わうことは素晴らしいことです。
もっとヨガを深めたいと思ったときにおすすめなのがオンラインヨガ。classmall(クラスモール)では好きな時間にオンラインレッスンを受けることができます。
月額料金や年会費も必要ないので、自分のタイミングで好きなレッスンを受けられるのも嬉しいポイント。
ぜひ自分に合ったレッスンを見つけて、ヨガライフを楽しんでくださいね。