「瞑想」という言葉からどのようなイメージを思い浮かべますか?
修行僧が悟りを開く為に行うもの。または、目を閉じてじーっと座っていること。瞑想はヨガのゴール。など、なんとなく瞑想は難しい。自分とはかけ離れた世界の事のような気がしませんか?
実は近年、大手企業や海外では学校のプログラムにも瞑想が取り入れられていると言うほど、世界中で「瞑想」が大きな注目を集め、より身近なものとなってきています。
その理由は何なのか?また、「瞑想」を行うことで得られる恩恵や、日常生活に与える変化はどのようなものがあるのでしょうか?
瞑想は難しいと感じている方へ、瞑想を行うことのメリットや、日常への上手な取り入れ方のコツを今回はご紹介します。
瞑想が難しいのはなぜ?
「瞑想」と聞くと、じっーと座っている事というイメージが強いかと思います。
人間は、常に意識も身体も自由自在に動くことができるので、じーっと座るというイメージの「瞑想」は一般的には苦行、難しいと感じる方が多いのではないでしょうか?
ヨガのクラスではアーサナと呼ばれるいわゆるヨガのポーズを練習する事が多いのですが、時々行う5分程の瞑想の時間の後によく聞かれる感想を上げてみます。
- 眠ってしまった。
- じっと座っている事が出来なかった。
- 脚が痺れて痛くなってしまった。
- 色々な事を考えてしまって集中できない。
これらの経験から「瞑想は難しいもの」という思いが湧き上がりますが、しっかり瞑想ができているからこそ感じることです。「瞑想をすること」は、コツを掴むととっても楽に生活へ取り込む事ができますし、瞑想によるメリットを色々な場面で感じることができるようになります。
瞑想のメリットは?
先程もお伝えしたように、近年、大手企業や海外の学校でも「瞑想」が取り入れられるようになりましたが、それによりどのような効果があったのでしょうか?
- 集中力の向上
- ストレスの改善、回復力が高まる
- 創造力が広がる
- コミュニケーションが円滑化する
- アンガーマネージメント(怒りをコントロールする事)の質が上がる
上記に上げた瞑想の効果により、今問題となっている、過度な労働や教育環境による精神的、肉体的なストレスを軽減、また、改善する事に役立つと言われています。
実際、ヨガのクラスに参加して瞑想を行った後、どのような感覚になりましたか?
気持ちよかった。静かで穏やかな空気に包まれた。自然と涙がこぼれた。
「瞑想」は、様々な出来事により見えなくなってしまった「本来の自分」、「静かで穏やかなこころの状態」を見つけ出す手助けをしてくれます。
いつ、どのような場所で瞑想を行えばいいの?
瞑想のメリットが少しわかったところで、実践していくために大切な事をいくつか解説していきます。
まず、いつ行うかという事ですが、忙しく過ごしているとなかなか時間を確保することができない。という状況が出てきてしまいますよね。そういった時は、日常のルーティーンに瞑想の時間を組み込んでしまう事をお勧めします。
例えば、毎朝起きて歯を磨く、顔を洗う、朝ごはんを食べる、というように、瞑想の時間も同じように考えてみましょう。朝は全然時間がない!という方は、お昼ご飯の後や、夕方、夜眠る前でも問題ありません。ご自身の生活の中で、この時間、このタイミングというときを探してみましょう。
そして、瞑想を行う場所ですが、出来るだけ静かで集中を妨げることのない場所が良いでしょう。1人で静かになれる部屋や、リラックスできる場所が瞑想をするには適した環境です。
また携帯電話の電源をオフにしたり、マナーモードに設定するなどして気が逸らされないようにする事も大切です。
おすすめの瞑想のやり方を紹介!
瞑想するための場所や時間が確保できたら、簡単に楽しく行えるおすすめの瞑想を3つご紹介します。
- ソーハム瞑想
- 胡座で背筋が真っ直ぐ伸びるように座ります。(正座、または椅子に座っても構いません。)
- 優しくまぶたを閉じます。
- 両手は膝の上におきます。落ち着かない時は手のひらを下向きにします。
- 背骨の1番下辺りに小さな光の球をイメージします。
- 息を吸いながら背骨の前側を通り、光の球を頭頂まで持ち上げます。
- 吐く息で背骨の後ろ側を通り、光の球を背骨の1番下まで降ろしていきます。
- そこに、吸う息の時にハム、吐く息でサーというマントラを加え、心で唱えます。
- 繰り返し行い、光の球が頭頂まで来た時にそこで留まります。シャワーを浴びるように全身が光で包まれるようイメージし、その感覚を味わいます。
- ゆっくりとまぶたを開き、少しずつ身体に意識を戻してから瞑想を終わらせます。
- トラタカ瞑想
- コンタクトレンズをしている方は外して準備をします。
- キャンドルを用意し、火を灯します。
- 腕を前に真っ直ぐ伸ばした辺りにキャンドルを置き、目の高さに合わせます。
- 楽な姿勢で座ります。
- まぶたを柔らかく開きキャンドルの火を見つめます。
- 瞬きがしたくなったら、ゆっくりとまぶたを閉じ炎の残像を見つめます。
- 4、5を繰り返します。
- ゆっくりとまぶたを開き、意識を身体へと戻し瞑想を終わらせます。
- チャクラ瞑想
- 楽な姿勢で座ります。
- 優しくまぶたを閉じます。
- お尻の下あたりに意識を向け、金色の四角をイメージします。
- 仙骨の前辺りに意識を向け、上を向いた銀色の三日月をイメージします。
- みぞおち辺りに意識を向け、下向きの赤い三角をイメージします。
- 胸の真ん中辺りに意識を向け、上と下を向いた三角が重なりあってできる水色の星をイメージします。
- 喉の辺りに意識を向け、灰色の楕円形の石をイメージします。
- 頭の真ん中(額の中心から少し中に入ったところ。)に意識を向け、5つの光線を放つ白い光をイメージします。
- 頭頂に意識を向け、1000枚の花びらの蓮の花をイメージします。
- 穏やかな気持ちで座り、意識をゆっくりと足元まで降ろしていきます。
- ゆっくりとまぶたを開き、瞑想を終わらせます。
気に入ったやり方や、その時の気分や状況に合わせてそれぞれの瞑想を是非試してみてくださいね。
1日10分から始められる!瞑想を日常に取り入れて毎日を穏やかな気持ちで過ごそう!
瞑想が難しいと感じる方は、まず1日10分、同じ場所で同じ時間に瞑想をする習慣を持ってみましょう。アーサナの練習の最後に行うのもお勧めですし、朝少しだけ早起きして行う瞑想も、気持ちのよい1日が始まる準備になりますよ!
毎日の瞑想が習慣化することで、日々の生活や行動の変化を少しずつ体感する事ができるようになっていきます。そして、今まで感じていたストレスや心身の不調が改善されたり、穏やかな気持ちでゆったりと過ごせる日々の中で、瞑想の効果を実感していきます。
無理せず続けられる範囲で構いませんので、「本来の自分」、穏やかで調和のとれたこころと身体の状態に自分自身で気づいていけるように「瞑想」の練習をしてみませんか?
瞑想が難しいと感じる方は、インストラクターと一緒に練習しよう!
それでもやっぱりなかなか瞑想を1人で行うには限界がありますよね。そこでお勧めしたいのが、おうちでヨガインストラクターとオンラインで繋がる事ができるclassmallです。
classmallの魅力でもあるLiveレッスンで、不安な点や分からないことも直接インストラクターに質問する事が可能です。ヨガ初心者の方や、より練習を深めたい方には嬉しいですよね!
また、レベルに合わせたクラス内容が展開されているので、しっかり身体を動かしたい時、今日はゆっくりしたいな、といった体調に合わせたクラス選びができる事もclassmallの魅力の1つです。
瞑想をする事が日常生活の一部となるよう、1日10分から取り組んでみてくださいね!