ふと夜空を見上げたときに、美しい月の輝きに見とれてしまうことはありませんか?
特にに光輝く満月は神秘的で惹き込まれる魅力がありますよね。
実は、月とヨガには様々な結びつきがあります。
月の満ち欠けを意識したヨガを行ったり、チャクラを意識することで、満月の夜をもっと素敵な時間にできますよ。
今回は満月と身体の関係、満月とヨガの関係、満月の夜の過ごし方を徹底解説します。
満月は溢れるエネルギーである
月は29.5の周期で新月から満月を繰り返しています。これを《月の満ち欠け》といいます。
新月は太陽の光を反射した月を見ることができません。
見えなくても月は存在しているので、地球は様々な影響をうけています。
約14日間かけて反射する光は大きくなり三日月や上弦の月を経て満月を迎え、
満月以降、約14日間かけて新月にかえっていきます。
満月とは《満ち欠け》の中で、1番満たされていて溢れたエネルギーであるということです。
具体的にどのようなエネルギーであるのか次の章で説明しますね。
満月と身体の関係
引力の影響
月は地球の衛星で地球の引力で公転(地球の周りをまわっています)していますが、月にも引力があり地球を引っ張っています。
月と地球は常に互いを引き合ってバランスをとっている関係です。
さらに太陽にも引力があります。
満月は太陽・地球・月の順に並ぶため、
地球は太陽と月の引力に最も強く引っ張られた状態です。そのため地球には大きな影響を及ぼします。
象徴とも言えるのが、海でおこる潮の満ち引きです。
満ち引きは満月で最大になります。(大潮・おおしお)
身体への影響
海に影響を与えている月の引力ならば、私達人間の身体にも影響を与えていると考えられます。
海の面積は地球全体の約70%、私達人間も平均で約70%の水分で作られているのは知っていますか?
- 新生児(生後28日)は約90%が水分
- 乳児期(1才未満まで)は約80%が水分
- 成人は約64%が水分
胎児は母親の子宮の中で、羊水という水に守られて成長を続けます。
水の中にいるのと同じ状況なので引力の影響を強く受け、満月の夜にはお腹を蹴ることが増えるそうです。
さらに、満月の日のお産は赤ちゃんとお母さんの両方の負担が少なく無事に生まれる(安産)ことも多いと言われています。
また夜泣きがおさまらない日は満月であることも多いそうですよ。
女性の身体への影響
女性には生理がありますね。生理の周期と月の満ち欠けの周期はほぼ同じで、かなり密接な関係です。
現代の女性はホルモンバランスの乱れが原因で生理不順やPMS症候群に悩む方が多いですよね。
月の満ち欠けは疲労やストレスに関係なく繰り返されていること。
そこに我々のバイオリズムが重なることに気づいてあげると、ストレスは減少します。
例えば満月の頃に、月経時期や感情・体調などバイオリズムが乱れた時には「満月だからたかぶりやすいんだなあ、今夜はゆっくり過ごそう」と、冷静に判断しやすくなります。
月経中であれば月からは「排出力」が高いエネルギーが流れているため、
ヨガを通して身をゆったりと保ち自律神経のバランスが整うように過ごしてあげると、月経もスムーズになります。
では、満月とヨガの関係について詳しくみていきましょう。
満月とヨガの関係
月の満ち欠けを意識したヨガを行う
ヨガは呼吸法の練習とポーズ練習を行うことで、自律神経のバランスを整えます。
ヨガの最後に行うシャヴァーサナ(仰向けのポーズ)では、身体は深く眠っているが脳は覚醒している状態を練習し、瞑想を行う準備に入ります。
五感を意識し、自然治癒力を上げる
五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことです。
疲労やストレスを緩和させるには五感を養うことが必要です。
五感を養うとは、自然と寄り添う力を高めること。
古来、我々は月の光で夜を過ごし、満月の頃には作物を収穫し、月の光とエネルギー(引力)に感謝をしながら過ごしていました。
月の周期、すなわち「自然の周期」に寄り添い過ごしていたのです。
それは五感を研ぎ澄ませていることにも言い換えられます。
また、月は私たちにさまざまなメッセージをくれています。
それを感じとれるか見過ごしてしまうかは自分のアンテナ次第です。
現代人はストレスにより五感が鈍り、自然のリズムを感じにくくなっています。
五感を鍛えると第六感が鋭くなると言われていますよ。
第六感とは、直感的な鋭さやインスピレーション、動物的本能、虫の知らせといったことが挙げられます。
理屈では説明できないですが、本来誰もが持っている能力なんです。
最近の研究では、第六感は、五感から得た情報を脳でまとめる能力ではないかと言われています。
月のリズムを意識した生活を送りながら五感と第六感を育て、本来の自然治癒力を取り戻しましょう。
チャクラを意識する
チャクラはサンスクリット語(インドの昔の言葉)で円、円盤、車輪を意味する言葉です。
ヨガにおいてチャクラは、脊髄上(せきずい)に存在する7つのエネルギー調整器です。
背骨は頚椎(けいつい)から骨盤まで60cm近くあり、この背骨の中にある太い神経のことを「脊髄」と言います。
チャクラは目で見ることはできませんが「ある」ものです。
臓器や内分泌系と深く結びついています。
実はチャクラは左回転で回っています。
そして、月も左回りをしています(自転)。
さらに地球も左回りになっており、太陽系の惑星は、金星以外全てが左回りの自転をしています。
自然の動きに身を任せて
「左回り」を意識した行動をしてみましょう!
番外編|第一チャクラを意識したヨガポーズ
満月には「月星座」というのが存在します。
例えば、2021年7月24日は水瓶座の満月ですから、チャクラは第一「ムーラダーラチャクラ」が該当します。
尾てい骨、肛門と性器の間に位置し、身体の土台となるチャクラです。
- あぐら(スカーサナ)になり両手は太ももの上におき目を瞑ります
- ゆったりと呼吸を繰り返しながら1分〜3分骨盤を左回りで動かしてみましょう
たったこれだけの簡単なポーズです。
ポイントはチャクラの位置を意識して行うこと、その場所は円の軸であり動きの根底であることをイメージすることです。
満月の夜の過ごし方
ヨガをする
満月の夜、月のエネルギーは最大になり「達成・完了」の力で溢れます。
この日を境に新月に向かって約14日間はデトックス期になりますので、
優しいヨガポーズや瞑想をして心身のデトックスをしましょう。
感情が高ぶりやすい日のため、胸の奥にしまっていた「悲しかったなあ、苦しかったなあ、どうしてあんなことになったんだろう」などといった、マイナスな思いが見え隠れするかもしれません。
その感情は抑えようとせず出してしまいましょう。
感情とは一時的なもので長くは続きません。
その感情に引っ張られずに静かに見守ります。
瞑想を続けていると、感情も携帯の電源をON・OFFするように自分でコントロールできることができるようになりますよ。
2021年9月21日(日)は満月です。今年は中秋の名月と重なる特別な夜です。
おうちで受けられるレッスンで素敵な夜を過ごしませんか?
ハーブティーを飲む
また、満ちるエネルギーと共に感情が高ぶりやすい満月の夜には、リラックス効果の高いハーブティーを飲んでみるのもおすすめです。
ハーブティーには、鎮静作用や自律神経を整えてくれる作用があり、リラックス効果を得ることができます。
カモミール、エルダーフラワー、リンデン、レモンバーム、ローズなどはハーブティーを飲んだことがない人も親しみやすい味ですよ。
夜空に輝く満月を見る
そして特別な夜は、ぜひ夜空に輝く満月を眺めてみてください。
実は天気が悪く綺麗に満月が見えなくてもエネルギーは変わらないので、意識するだけでもOKです!
満月を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすだけで、いつもとちょっと違った夜になるかもしれません。
今日から夜空を見上げてみませんか?
月の満ち欠けを意識した生活をしてみると、自然に寄り添うことで得られる《安らぎ》や《自分らしさ》を取り戻すことができます。
月は毎日姿を変えるように私達の心身も絶えずゆらいでいます。
それは自然なことで、良い日もあれば辛い日もあるのです。
日々揺らぎ変化する中で、必要なエネルギーを補うように意識したり取り入れることで、いつでも健やかに暮らせるようになるのではないでしょうか?
ぜひ、夜空を見上げることからはじめてみましょう。