モデルのようなスラリとしたボディに憧れ、ヨガを始めたという人は少なくないはず。
特に、キュッと上がったお尻からまっすぐに伸びる美脚に、強い憧れを抱くという人も多いのでは?
そんな方にぜひ注目していただきたいのが「鼠蹊部(そけいぶ)」です。
ヨガのポーズで鼠蹊部をほぐせば、あっという間に理想的な美脚が手に入るかもしれません。
この記事では鼠蹊部の場所やほぐすメリット、鼠蹊部にアプローチできるヨガポーズについて解説いたします。
鼠蹊部ってどこ?ほぐすメリットは?
「鼠蹊部(そけいぶ)」とは、足の付け根のこと。
足の付け根の中でも主に前面、お腹と太ももをつないでいる部分を指します。
ビキニライン、もしくはビートたけしさんのギャグ「コマネチ」の部分というとわかりやすいかもしれませんね。
そんな鼠蹊部の下には動脈や静脈、リンパ管や神経など様々な器官が走っています。
つまり、鼠蹊部が固いとこれらの器官にも何らかの影響が及ぶということ。
逆に鼠蹊部を柔軟に保つと次のようなメリットを得ることができます。
- 足がむくみにくくなる
鼠蹊部がほぐれると、その下を通っている血管やリンパ管もやわらかくなります。そのため、鼠蹊部を柔軟に保つと血流アップやリンパ液の流れの促進に効果大。
老廃物を溜め込まない体づくりをすることができるため、足を中心に全身がむくみにくくなります。
- 冷え性が改善される
冷えには様々な原因がありますが、そのうちの大きな一つが血行不良です。
上記でも説明したように、鼠蹊部をほぐしたり刺激を加えたりするのは血行促進に効果的。
そのため、血行不良が原因の冷えを改善することができます。
- 代謝が良くなる
鼠蹊部がほぐれると血行が良くなり体が温まるため、代謝も高まります。
また、血行が良くなると筋肉がやわらかくなるというのも代謝が高まるポイントのひとつ。
しっかりと体を動かすことができるため熱を生み出しやすくなり、たっぷりと汗をかいたりエネルギーを消費したりできる体になります。
- 骨盤の歪みが改善される
鼠蹊部をほぐすと、同時に股関節や骨盤まわりをほぐすことができます。そのため、骨盤まわりの筋肉の緊張が原因の骨盤のゆがみを解消するのにも効果的。
骨盤の歪みが解消されれば姿勢が良くなったり、体を左右対称に動かせるようなることで運動によるダイエット効果を感じやすくなったりするというメリットがあります。
- 後屈しやすくなる
体を反らせる「後屈」は、実は腰の柔軟性ではなく太ももの前側や鼠蹊部の柔軟性が大きく影響します。
鼠蹊部をやわらかくすれば、腰に負担をかけずに後屈できるようになりますよ。
鼠蹊部をほぐすヨガポーズ
合せきのポーズ
- マットに両足を伸ばした状態で座る
- 膝を軽く曲げ、それぞれ外側に開く
- 両足の裏を合わせ、かかとを恥骨に近づける
- 息を吸いながら背骨をまっすぐ伸ばす
- ゆっくりとした呼吸を繰り返す
「合せきのポーズ」は座った状態で鼠蹊部を刺激するポーズ。股関節の柔軟性アップや骨盤の歪み解消に効果的です。
ポーズを行う上で大切なのは、骨盤の真上に頭蓋骨を置くこと。
体が前傾したり後傾したりしないよう、骨盤からまっすぐに背骨を伸ばすことを意識しましょう。
体が硬い方は無理にかかとを恥骨に寄せなくてOK。
お尻の下にクッションやヨガブロックを入れると多少ラクに行うことができます。
余裕がある方は膝をパタパタと上下させて、鼠蹊部にさらに刺激を加えてみてくださいね。
仰向けの合せきのポーズ
- マットに仰向けで寝る
- 両膝を立て、それぞれを外側に開く
- 両手は足に向かって自然に伸ばし、脇にはこぶし一つ分の空間を開ける
- 目を閉じてゆっくりと呼吸を繰り返す
「仰向けの合せきのポーズ」は、自分の体の重みを生かしながら鼠蹊部をほぐすポーズです。
寝たままできるため、ヨガ初心者の方や股関節が固い方にもオススメです。
ポーズ中に余裕があれば、鼠蹊部を手でさするとさらに◎
血液やリンパ液の流れが促進することができます。
寝る前や朝起きたときなど、布団やベッドの中でちょこっと取り入れるだけでも効果抜群です。
半分の仰向けの英雄のポーズ
- マットに両足を伸ばした状態で座る
- 右膝をまげ、右のかかとをお尻の右側に寄せる
- 両膝の間をこぶし一つ分の広さに調整する
- 床をつたうようにしてゆっくりと上体を倒す
- 上体が完全に床に降りたら両手を頭上方向へ伸ばす
- 数呼吸繰り返す
- 1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う
「仰向けの英雄のポーズ」は主に太ももの前側から鼠蹊部を伸ばすことができるポーズです。
反り腰の改善や太ももの張りの緩和に効果的。
腿の前側が固いと膝が開いてしまったり腰が浮いたりしてしまうので、上体は無理なく倒せるところで止めましょう。
完全に仰向けになれる方は、吐く息に合わせて全身を床に沈めこむようなイメージを持つと◎
さらに余裕がある方は、画像のように両足一度に行ってもOKですよ。
三日月のポーズ
- マットに四つん這いになる
- 両手の間に右足を踏み出し、膝の角度を90度にする
- 膝の角度を保ったまま、左足を後ろに引く
- 息を吸いながら上体を起こし、両手を天井に向かって伸ばす
- 目線を正面か両手の間に定め、数呼吸キープする
- 1の状態に戻り、反対側も同様に行う
「三日月のポーズ」は太ももの前側から鼠蹊部、股関節をほぐすことができるポーズです。
骨盤まわりの筋肉をゆるめることができるので、骨盤の歪み解消にも効果的。
ポーズ中に骨盤が開いてしまうと太ももの前側が伸びにくくなるため、上体を起こしたら一度骨盤の向きを確認しましょう。
正面の壁、もしくはマットの短辺と骨盤を平行にするよう意識すると、しっかりとストレッチ感を感じることができますよ。
三日月のポーズについてさらに知りたい!という方はぜひこちらの記事もご覧ください。
ラクダのポーズ
- マットに両膝をついた状態で立つ
- 足幅を腰幅に合わせ、つま先を立ててかかとを持ち上げる
- 両手の指先が下を向くように手を腰に添える
- 息を吸いながら肘を背中で寄せ、吐く息に合わせて足の付け根を徐々に前に押し出す
- 胸、目線を天井に向ける
- 余裕があれば両手を腰から離し、かかとを掴む
- 胸を前に突き出すイメージを持ちながら数呼吸キープする
- かかとをつかんでいた場合は手を腰に戻してからゆっくりと1の姿勢に戻る
「らくだのポーズ」は体の前面を大きく伸ばすポーズです。
姿勢の改善や肩こりの解消、反り腰の緩和に効果的。
どうしても腰で反りたくなるポーズですが、ポイントは鼠蹊部を前に押し出すことと胸をひらくこと。
無理をすると腰を痛めてしまうため、くれぐれも無理のない範囲で行うよう心がけてくださいね。
こちらの記事ではラクダのポーズについてさらに詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください!
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鼠蹊部をほぐして、全身スッキリを目指しましょう!
鼠蹊部は小さな部位ですが、体に与える影響は多大です。
「体が硬いから鼠蹊部を伸ばすポーズは苦手」という方も少なくないと思いますが、続けることで体の変化を感じることができるはず。
むくみや血行不良が改善され、代謝が上がれば憧れの美脚や美ボディを手に入れることができますよ。
1日1ポーズでもかまいませんので、こまめに取り組む習慣をつけましょう!