ヨガレッスンに参加すると、カタカナの専門用語がたくさん出てきます。
意味がわからなくてもレッスンを受けることはできますが、それぞれのワードを正しく理解することで、よりヨガの学びを深めることができますよ。
この記事ではヨガのレッスン中に出てくる主なワードを徹底解説します。
ヨガの基本ワード
まずはヨガの基本的なワードについて解説していきます。
ヨガ
そもそも、「ヨガ」という言葉は何を表すのでしょうか。
5000年前のインドに起源があると言われるヨガは、サンスクリット語が語源となっています。そのため、ヨガの用語にはサンスクリット語が多く使われています。
ヨガはサンスクリット語で「YOGA」と書き、発音は「ヨーガ」と言う方が近いと言われています。
サンスクリット語のYOGAの意味は、「結ぶ、繋ぐなど」「心を集中させる」「制御する」などの複数の意味を持っています。
もともとはインドの高いくらいの僧侶たちの修行の一環として行われていました。
ヨギー・ヨギーニ
ヨギーは男性のヨガ修行者、ヨギーニは女性のヨガ修行者を表します。
初心者からベテランまで、レベルなどは関係なく、ヨガをする人すべてを表す言葉です。
ナマステ
レッスンの前後に、胸の前で手を合わせて「ナマステ」と挨拶をする先生が多いのではないでしょうか。
これはインド式の挨拶で、「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」という様々な挨拶の意味を持っています。
レッスン前は「こんにちは」、レッスン語は「ありがとう」という意味をこめて挨拶をしましょう。
ヨガレッスンに関するワード
続いてヨガのレッスン中によく使われるワードについて解説していきます。
ワードを理解することで、レッスン中の指示をより正確に理解できるようにしましょう。
アライメント
ポーズ中の姿勢や身体の各部位のポジションのことを言います。
レッスン中に「アライメントに気をつけて」などと声をかけられた際は、自分のポーズが正しい位置でできているのかチェックするようにしましょう。
アジャスト・アシスト
アジャストやアシストは、ヨガの講師が生徒のポーズを修正することを言います。
ヨガのポーズは一見簡単そうに見えますが、正しい姿勢を取るのは難しく、また誤った姿勢は怪我の原因にもなります。
初心者の方は特に、レッスン中にアジャストしてもらえるスタジオを選ぶといいですよ。
アーサナ
サンスクリット語で、ヨガのポーズのことをアーサナと言います。
ヨガのポーズのサンスクリット語名は「〇〇アーサナ」という名前がついていますよ。
シャバーサナ
日本語にすると「屍のポーズ」です。
主にレッスンの最後に行うポーズで、仰向けになり全身の力を抜いて、お休みするポーズです。
10分のシャバーサナは1時間の睡眠に匹敵するほどのリラックス効果があると言われています。
ヴィンヤサ
サンスクリット語で「特別な順番で配置する」という意味で、ポーズとポーズの間に行う決まった動作のことを表します。
呼吸と動作を合わせ、流れるように途切れること無くポーズを続けることで、瞑想状態を目指します。
フレックス・ポイント
足首の動きを表します。
「フレックス」は足首を90度に曲げること、「ポイント」はつま先を伸ばすことを意味します。
足の動かし方によって力の入り具合や、ストレッチが効く箇所が変わってくるので、レッスン中はヨガ講師のインストラクションをしっかりと聞くようにしましょう。
バンダ
サンスクリット語で「締め付ける」「ロックする」などの意味を表します。
呼吸や体内のエネルギーなどが外にもれないよう、体の内側を締め付けるテクニックを表します。
主に喉、お腹、骨盤底の3つのバンダが重要だとされています。
バンダをうまく使えるようになると、集中力が上がり、ポーズが取りやすくなります。
プロップス
ヨガで使う補助的な道具のことを言います。
具体的にはポーズをサポートするブロックやヨガベルト、ボルスターなどがあります。
プロップスを使うことで、ポーズが軽減され、簡単にポーズを取りやすくなります。
瞑想に関するワード
最近ではヨガだけでなく、瞑想のレッスンや瞑想のアプリなどが徐々にポピュラーになってきましたね。
続いては瞑想に関するワードをご紹介します。
メディテーション
どちらも英語で、メディテーションは日本度にすると「瞑想」を意味します。
メディテーション(瞑想)とマインドフルネスは似たような意味で使われることが多いですが、実際には少し異なります。
マインドフルネスは、「今、この瞬間」に集中し、何事にも囚われない今の状態をただ見ることで、仕事の効率化などを目的とします。
一方で、メディテーション(瞑想)は、何もしない状態で浮かんでくる様々な考えを手放すことで、脳をただ休ませることを目的とします。
マントラ
真言、祈り、呪文などを表し、インドでは古くから僧侶が精神統一の修業や神を称えるために使っていました。
古典的なヨガのレッスンでは最初と最後にマントラを唱えます。
瞑想中マントラを唱え続ける「マントラ瞑想」というものもあります。
チャンティング
日本語にすると「詠唱」です。マントラを唱えることを表します。
多くの声が混ざって詠唱することで、普段は味わえない厳かな感覚を味わうことができますよ。
オーム(オーン)
スタジオによってはレッスンの最初と最後で唱えられることもある「オーム(オーン)」という言葉は、ヨガでは「a(オ)」「u(ウ)」「m(ム、ン)」の3音からなる聖なる音と考えられています。
最も短いマントラです。
「a(オ)」は全ての始まりを表す音、「m(ム、ン)」は全ての終わりを表す音とされており、「オーム」と唱えることで、世界の始まりから終わりまでを表します。
シャンティ
サンスクリット語で「平和」を意味しています。
マントラの最後やレッスンの後に唱えることがあります。
ヨガ哲学に関するワード
レッスン前にヨガ哲学に関するお話をする先生もいるのではないでしょうか。
ヨガ哲学に関する用語を理解することで、より深くヨガを理解することができるようになります。
ヨーガ・スートラ
2~5世紀頃に、インドのパタンジャリ師によってまとめられた書物です。
「ヨガ哲学の書」とも言われ、ヨガとは何かを定義し、ゴールに向かうまでの明確な指針が示されています。
具体的には、アシュタンガヨガ(八支則)と呼ばれるヨガのゴールである「悟り」に向かうための8つの段階が記されています。
8つの段階とは次の通りです。
- ヤマ(禁戒)
- ニヤマ(訓戒)
- アーサナ(坐法、ポーズ)
- プラナーヤーマ(呼吸)
- プラティヤハーラ(制感)
- ダーラナー(集中)
- ディヤーナ(瞑想)
- サマーディ(瞑想の深まり、悟り)
ヨガスタジオなどでこれらのワードを見かけたことのある方もいるのではないでしょうか。
ヤマ
ヤマ(禁戒)は、日常生活で「してはいけないこと」を表します。
具体的には次の5つです。
・アヒンサー(非暴力)
・サティヤ(嘘をつかない、誠実)
・アスティヤ(盗まない)
・ブラフマチャリヤ(禁欲、し過ぎない)
・アパリグラハ(貪らない)
ニヤマ
ニヤマ(訓戒)は、日常生活で「すると良いこと」を表します。
具体的には次の5つです。
・シャウチャ(清潔)
・サントーシャ(足るを知る)
・タパス(苦行、鍛錬)
・スヴァディヤーヤ(学習、自我の探求)
・イーシュバラ・プラニダーナ(自然の摂理、信仰心)
ヨガの練習をするだけでなく、マットの外でもヤマ、ニヤマを心がけて生活できると良いですね。
カルマ
仏教では「業(ゴウ)」と言われます。
サンスクリット語で、行為や、行為の結果、宿命を表します。
ヨガでは、「善い行いも悪い行いも全て蓄積され、それがいずれ自分に返ってくる」と考えられています。
プラーナ
「気」あるいは「生命エネルギー」のことを表します。
ヨガでは、私たち人間の体にはプラーナ、または気が巡っていると考えられています。
呼吸法のことをサンスクリット語で、「プラーナーヤーマ」と言い、呼吸の練習は身体の気を整えることを目的としています。
チャクラ
人の体の中にあるプラーナ(気)が出入りする場所のことを表します。
私たちの身体には7つのチャクラが存在すると考えられています。
サンスクリット語で「車輪」を表し、プラーナが流れることで、チャクラが車輪のように回ると考えられています。
ヨガに関するワードを知って、よりヨガの学びを深めよう!
ヨガはサンスクリット語が語源となっており、様々な専門用語が出てきます。
ワードをすべて知らなくてもレッスンを受けることはできますが、ワードを理解することでよりレッスンを深めることができますよ。
またヨガ哲学の世界も大変おもしろいので、興味があればぜひ勉強してみてくださいね。
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