体育大学を卒業後プロのダブルダッチパフォーマンスチームを結成し、TV、イベント、ショーに多数出演。
2011年、ヨガインストラクターに転身。指導者養成の講師としても活躍し、1,000人以上のインストラクターを輩出。
2021.5.13
インストラクターをされている多くの方が、元々ヨガが好きな方が多いと思うのですが、私の場合は、ヨガをやったことがある程度で…。
フリーランスの仕事から、「会社員になろう」と思ったときに資格の本をみて、ヨガインストラクターの仕事だったら私にもできるかもと、指導者養成コースに通い始めて、本格的にヨガをやり始めたのは、そこからです。あまりいないタイプかもしれませんね。
ヨガは今までの経験を活かす唯一の資格だと思ったんです。この仕事をする前「ダブルダッチ」という縄跳びを2本使う競技のパフォーマーとして活動していました。パフォーマーとして身体を動かしたり人前に出た経験や、体育大学で学んだバックボーンは、色んな資格を見た中でもヨガが一番経験を活かせると思いました。
資格を取った後は、インストラクターを養成する会社に入りました。資格をとったとはいえヨガ未経験なので、仕事が終わって家に帰ってからも勉強の毎日でした。2−3年くらいハードな毎日が続いていたのですが、全領域でヨガについて学ぶことができました。元々は経験を活かせると思って始めましたが、この頃にはヨガ自体をとても好きになっていましたね。また、目の前の生徒さんがヨガによってみるみる変わっていく様子を見るのも楽しかったです。
「自分を生かすヨガ」をモットーに指導させて頂いています。
まず、感覚に意識を向けて、今の自分がどんな状態なのかを把握していきます。ポーズや呼吸法を行いながら、集中して自分の感覚に深く意識を向けると、心身に微細な変化が次々に起こっていることに気がつきます。この情報を集めていくと、今の自分に何が本当に必要で、何が不要なのかが、掴めるようになっていきます。それによって自分を生かす選択ができるようになっていきます。
誰かが言った正しいことをできるようになるのではなく、今の自分が快適に向かっていくことを、自分で選んで行けるようになっていくクラスを心がけています。
いえ、ヨガのポーズだけでなく、生活を豊かにする全ての面で快適なポイントを見つけてもらえればと思っています。例えば、リラックスするのにヨガをすることが一番気持ちいい人もいれば、面白いテレビ番組を見て笑い飛ばすことでリラックスできる人もいます。
現代は情報社会と言われているだけあって、何か検索してもたくさんの検索結果が表示されます。一番上に表示されているからといって自分にマッチしているかというと、必ずしも全員がそうではないんですよね。
ヨガを通して「自分にとっての正しい情報はなにか」を見極めてもらえるように、またどのように生活に取り入れていくかのヒントもお伝えしていっています。自分にとっての正解にたどり着くと、セルフケアもしやすいし、正解を見つけられた自信にもつながると思っています。
私にとって、快適に生きていくのに「極めて有効で便利なツール」という存在です。ヨガを体験すればするほど、心も身体も変わっていくことを体験しました。今までレッスンを受けてくれた生徒さんも、「自分にとっての正解を見つける=心に余裕が生まれた結果、いつもイライラしていたことが気にならなくなり、感情に振り回されなくなった」と仰ってもらったこともあります。
ヨガは身体を動かすだけでなく、呼吸方法や考え方など、さまざまなアプローチ手段があり、色んな人のニーズに応えることができると思うんです。ヨガは役に立つ便利なツールであり、生活そのものだとも最近思ってきました。生活に活かせるものを、みなさんにどんどん伝えていければと思います。
インタビューを終えて
クラスモールスタッフからのコメント
伸枝先生は、熱狂的なファンがたくさんいらっしゃる先生です。実際開催するレッスンは満員御礼、増枠決定という人気ぶり。
インタビューで実際にお会いしたときは、とても気さくな方で話しやすく、予定していたインタビュー時間を2倍も延長することに!
実際のクラスでも先生が積極的に質問を受け付けられるので「遠いようで近い存在」そのような印象を受けました。
これまでより一段深くヨガの知識を深めたい、体験したい、という方におすすめです。たくさんの出会いがありますように。
Photo by = Yoshihito Ozawa ( @ozawayoshihito )
Hair and Make-up by = Chie Ogusu ( @chieogusu )
Studio = OPEN NAKAMEGURO