ヨガと食事で内面から美しくなる体づくりを意識する

ヨガと食事の関係について

「ヨガレッスンの前後の食事は何がいい?」「ヨガインストラクターやヨギーにベジタリアンが多いのはなぜ?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ヨガはポーズを取るだけではなく、食事についても大切なことを伝えています。

今回は、レッスンがある日の食事のタイミングと、ヨガ思考の食事を詳しく解説します。

自分の体は自分の食べたもので出来ています。ぜひ取り入れて健康な身体を目指してくださいね。

レッスン直前は食べないのが原則

ヨガのポーズは上体をねじったり、傾けるポーズが多いので、空腹時に行うことを勧めています。朝食前にレッスンがあるのはそのためです。空腹で力が入らない人は、消化のいいものを少し食べて参加するようにしましょう。おにぎり1個とお水だけでもおなかが落ち着きます。消化に時間がかかる肉や魚は胃に不快感を与え、ヨガに集中しづらいので、レッスンの1~2時間前は控えましょう。

レッスン後の食事はいつから?

レッスンが終わってから30分以降に食事をとりましょう。運動前の食事よりも、運動後の食事のほうが血糖値は上がりにくくなり、脂肪の吸収が穏やかになると言われています。でもその一方で、レッスンが終わってすぐに食べると太るという意見もあります。これは運動により血糖値が下がり、食欲が普段より旺盛になると言われているからです。レッスンの内容によってはおなかが空くこともあるので、そんなときは水分を補給して胃を落ち着かせ、レッスン後1時間以上たってから食べることをおすすめします。

また、レッスン後は体の巡りがよくなっているので、体を冷やす食材は避けましょう。冷たいスムージーや、それに含まれるバナナや梨、柿などの果物、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜、そして、豆腐や緑茶、白砂糖などは体を冷やす食材と言われています。

冷えを改善したい人は、レッスン後に体を温める食材を積極的に食べます。しょうが、にんにく、ニンジン、ゴボウ、玉ねぎなどの根野菜、キムチや納豆などの発酵食品などは体を温める食材と言われています。

ヨガ思考な食事とは?

ヨガの教えに、エネルギーにはグナと呼ばれる3つの性質があると説いています。それは食べ物に対しても、その性質を含んでおり、食べ物が属するグナによって、自分の体と心にも影響すると言われています。自分の心が沈んだり、体がなんか重だるいと感じたら、この3つの性質に偏りがある食生活をしているかもしれません。

サットヴァ

サットヴァは果物、穀物、野菜など新鮮で栄養がある食べもので、「純粋な性質の食材」を意味します。また、自然の栄養が得られる、豆類、ナッツ、シリアル、無精白パン、玄米、はちみつなども含みます。ヨガを実践するにふさわしい食事と言われ、必要な栄養を与えしなやかな体を作ります。サットヴァは純粋な性質なので、それに属したものを食すと、心が穏やかになり浄化を促すため、クリアで安定した心の状態が保てます。

ラジャス

ラジャスには「躍動、情熱、変化過程な性質の食材」という意味があります。コーヒーや紅茶、肉や魚、にんにくや玉ねぎ、香辛料やハーブなど、刺激が強いものや乾燥したもの、塩漬けしたものはラジャスな食べ物です。また、脂っこいものや消化に時間がかかるものもラジャスな性質です。その性質は目を覚ましたり、やる気を出させますが、攻撃的になったりする面も持ち合わせています。ラジャスな食材が多いと心が落ち着かず、感情のコントロールが効かないことも。急いで食べることもラジャスな食事とみなします。

タマス

タマスは「暗さ、無力な性質の食材」を意味し、アルコール、酢、納豆やキムチなど発酵食品、鮮度が落ちたものや、熟しすぎたものがタマスの食材です。また、重いものや量が多すぎるもの、キノコも含まれ、加工食品も賞味期限が長いのでタマスに属します。エネルギーが弱く、理性の働きがくもり、そして、無気力感につつまれたタマスの性質。タマスな食事が続くと、体が太って疲れやすくなり、頭もさえなくなります。食べ過ぎもタマスな食事と見なされ、サットヴァな食事(純粋な性質の食事)をしていても、タマスに変化することもあります。

サットヴァな食事を続けていれば、体がしなやかになりヨガの実践がしやすくなる。それを実感している人は、大地の恵みが得られる野菜や果物を選んで食べ、ラジャスやタマスな食べ物を減らす傾向にあります。また、ヨガの教えに『生きとし生けるものを尊重し、自分と同じように権利がある』という教えがあります。私達の食べ物として動物や魚の命が奪われるのは、好ましくないとされる考え方があり、ヨギーの中にはそれを尊重してベジタリアンになる人もいらっしゃいます。

バランスよくそして適量を食べる

このヨガ思考の食事は、自分の心や体の不調を感じたとき、その原因の一つとしてとらえる程度でもかまいません。今の生活環境では、サットヴァな食事を続けるには難しいところがあります。肝心なのは栄養バランスです。偏った食生活や過食が良くないのは、色々なところで耳にしますが、それはヨガ界で有名な本に同じようなことが書いてあります。

人の性格は、食物の種類と食べ方によってつくられる。人間だけが、空腹でもないのにものを食べる生きものであり、生きるために食するというより、食するために生きている人が多い。嗜好に従った食べ方をすれば過食し、消化不良を起こし、身体の調子を乱してしまう。ヨギは調和を重んじ、必要なものだけを食する。ヨギは食べすぎもしないし、食べなすぎることもない。ヨギは、自己の身体を自己の魂の休憩所と見なし、常に放縦から身を守っている。

(増補新版ハタヨガの神髄 B・K・Sアイアンガー著、沖正弘、後藤南海雄、玉木瑞枝訳、 白揚社出版)

少し耳の痛い話ですが、ことわざで言う『腹八分目に医者いらず』です。食べ過ぎは胃腸に負担をかけ、胃腸が不調だと便秘にもつながります。

一部のヨギーは断食も?

浄化と自己鍛錬の手段として断食がありますが、その昔は心と感覚のコントロールすることと、体を清めて活力を回復する目的でヨギーたちは行っていました。

今は断食からファスティングに様変わりして、いろんな施設でヨガや瞑想とともに行っています。ファスティングは自分ひとりで行えますが、健康的なリスクがつきまといます。また、いきなり実践するとリバウンドしやすくなるので、ファスティングは専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。

レッスンでリセットして、ヨガ思考の食事を取り入れる

体の不調やだるさと感じたら、ヨガレッスンでデトックスして、レッスン後にヨガ思考の食事を取り入れてみてはいかがでしょうか。運動することで体が栄養を欲する体勢を整えると言われているので、リセットするにはいい機会です。

classmall は、デトックスのクラスも開催しています。クラスの内容も先生によって違うので、お好きなレッスンに参加してみましょう。classmallは都度払いなので、好きなだけ参加できるのもヨガ好きにはたまらないですね。オンラインだから自分の家で快適に参加できるのは嬉しいところ。

季節の変わり目に体の不調は起こりやすいもの。ヨガ思考の食事とオンラインレッスンで、健康的でキレイな女性を目指しましょう。

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投稿者: さぼやま ともみ

ヨガ歴15年以上のインストラクター。週末のホットヨガから始まり段々とヨガの魅力にハマる。ダイエット成功後にヨガでケガをすることが増え、悩んでいた時にYoggy InstituteでRYT200を取得。その後認定インストラクターへ。ケガでヨガを諦める人を救いたい! そんな気持ちから少人数レッスンやSNSでケガをしないヨガの体つくりを広める活動をしています。